地元川鶴酒造さんの酒作り体験へ行ってきました

こんばんは、お酒のタニーズ専務の中川です。

先日ですが、地元の酒蔵の川鶴酒造さんへ酒造り体験に行ってきました。川鶴酒造さんは昔からお付き合いのある酒蔵ですので情報交換や工場見学、勉強会に田植えなどのイベントにも参加した事はありますが、実は酒造り体験は初めて。もちろん、素人ができることなんてたかが決まってますが、造り手さんの苦労や思いが少しでも分かればと思い、お願いしてお邪魔してきました。

参加当日は朝6時から仕込み開始。川鶴さんでは酒米の蒸し上がりの時間は午前8時と決められており、この工程が遅れると全ての工程が遅れるので必ず間に合わさない作業でもあります。蔵に入ってからすぐに緊張感が伝わってきます。
酒米が8時に蒸しあがると、すぐに次の作業。今回は三段仕込みの仲添←なかぞえ(初添、仲添、留添とある)という工程をさせてもらったのですが、蒸米380キロを蒸し、機械で一定の温度まで一気に冷やし、それをタンクに入れて行きました。ちなみにこの380キロという量は時期的に酒作りの終盤ということもあってかなり少ないそうです(これでもかなりしんどかったけど)そして、その作業が終わるとすぐに翌日の留添(とめぞえ)を準備。酒米を準備し、洗って同じ量に分けていく。

この釜で酒米を蒸していきます

 

蒸した酒米を後ろの機械に入れていきます

翌日の留添で使うお米の洗浄

 

真剣に酒米と向き合う社長

こうやって文章にするとそんなに工程作業がないように感じてしまいますが、実は工程以外に多くの作業があります。それが「洗う」という作業。これがかなりしんどいです。特に僕のような素人は洗う事と運ぶ事くらいしかできません。1つの作業が終わると洗い、また1つの作業が終わると洗う。麹という目に見ない微生物を扱う現場は混入や雑菌の予防の為、手洗いはもちろん、道具の洗浄、食べるものも制限します。(納豆やヨーグルトはダメ)本当に力作業でもあるし、繊細な部分がたくさんある現場なんです。

作業が一段落したのは13時くらい。朝の6時から7時間ノンストップで作業します。ハッキリ言ってかなりバテました。最後はほとんど会話する気力も無かったなー。僕自身は1日というか半日ほどの体験ですが、造りの皆さんはこの工程以上の事を半年以上します。もちろん他にたくさんの工程があります。蔵に入ると10キロくらい痩せる人もいますからね!それくらい過酷な作業の酒造り。
だからたかだか半日ほど酒造り体験しただけで語るつもりも無いし、想いやストーリーなんて話す事は僕にはできません。ただ、酒屋として少しでも造り手と同じ体験をして飲んでいただく皆さんが美味しくいただけるように、これからもっともっと勉強しないといけないの事実。地元に酒蔵があるという有り難さや凄さを地元の酒屋がしっかり伝えていけるようにこれからも頑張ろうと思います。

川鶴酒造の皆さん、本当に貴重な体験をありがとうございました!ちょろちょろ邪魔したかもしれませんが、また造りが落ち着いたらいろいろお話ししましょう!

 

川人(かわひと)社長、ありがとうございました!

川鶴酒造のホームページこちらをクリック

 

今日は以上です。ではまたまたーーー

プロフィール

中川 浩行
中川 浩行
香川県観音寺市の酒屋「タニーズ」の専務 中川です。「その先の笑顔の為に」を理念に飲食店さんを全力サポート!もちろん一般小売・全国発送もしています。広島カープ、ゴルフ、お酒を飲むことが好き。そして何より仕事も趣味も仲間とワイワイ楽しむのが1番好きです!ビアテイスター、ビール検定2級