お酒の配送は「当たり前のことを当たり前にする」の繰り返し

毎日の繰り返しだからこそ「ただ配達する」にならない様にする

こんばんは、お酒のタニーズ専務の中川です。
お酒の配送をする事は僕達酒屋の1日の仕事の大半です。発注分を積み、お客様の所に配達。指定のされた場所に納品し、空瓶を回収して、また次の店へ。これを1日何度も繰り返します。毎日やっていると単調の繰り返しで適当になりそうですが、この単調な繰り返しだからこそ、しっかりやろうとスタッフみんなで話します。「お客様の立場になって考える」それがしっかりできるかで「ただ配達する」とは大きな違いになるなのではないかと思っています。

お酒は暑さや揺れに弱い

例えば、今から本番を迎える夏に向けての対策「暑さ」そして配送時の「揺れ」です。お酒はビール、焼酎、日本酒、リキュール、ワインなど様々な種類があります。様々な種類がある中、共通して言える事はお酒は暑さや揺れに弱いという事です。もちろん温めて飲むお酒もありますが直射日光を受けるのは基本的に良くないです。だから瓶ビールやお酒の瓶って茶瓶でしょ?あれはそういう意味もあるんです。

では対策をどう取っているかというとタニーズは車からです。

タニーズは1台は大口用の配送トラックがありますが基本的に箱型のバン(ハコバン)での配送をしています。その理由は盗難とお酒の保護です。これで直射日光や急激な温度変化にも対応できます。もちろん、車の中は禁煙!お客様に納品するまでなるべく状態のいいお酒を持って行きたいと心掛けています。

そしてもう一つ気を付けないといけないのが「揺れ」です。実はこの揺れもお酒には良くないのです。特にビールなどはこの揺れが大の苦手。ビール工場で飲むビールが美味しい理由の一つは揺らしてないからというのもあるくらいなのです。長時間、高温で運ぶという事はそれだけリスクに繋がります。同じ銘柄なのに「あれ?これ美味しくない」って感じるのはこのような事も1つの原因と考えられます。ちなみにタニーズの大口用トラックは暑い時期は直射日光を防ぐカバーを着けて納品しています。ただこれでも長時間の配達はしていませんよー。

しっかりカバーして配送してますよー

冷たいもの冷たいうちに

そしてもう1つ注意している事は冷蔵関係です。実はこれはとても大切!お酒の中には「要冷蔵」という商品があります。いくら直射日光が当たらなくても常温は良くないという事です。日陰に置いていても生肉や生鮮は冷蔵庫に入れますよね!そんな感じです。

暑い時期は冷蔵の商品は冷蔵庫から取り出して発泡スチロールに入れてお届けし、お客様の冷蔵庫に納品します。これで冷たい温度を保つことができます。冷たいものは冷たいうちに配送する。少しでも状態の良いもの届けて飲んで頂ければと思っています。
実はこう考えだしたの僕自身が多くの醸造所や造り手さんと出会いお話しする機会が増えたから。ただ納品するだけではなく、造り手さんの想いや技術をしっかりお届けする事が酒屋の使命ではないのかなと思ったからです。

特別なことではしていません。

なるべく揺らさず配送する

冷蔵は発泡スチロールに入れて冷蔵で配送する

購入していただいた商品の空瓶はちゃんと回収する

「当たり前のことを当たり前にする」

毎日の繰り返しからだからこそ丁寧に。現場での丁寧な仕事の繰り返しが信頼に繋がると信じて酒屋の現場で仕事をする。

僕は酒屋で、できる事は限られています。だからこそ酒屋ができることを探し、日々酒屋の千本ノック!これからもいろんな角度からサポートできるように頑張ります!

美味しいお酒を飲んでもらいたいなー

 

今日は以上です。ではまたまたーーー

プロフィール

中川 浩行
中川 浩行
香川県観音寺市の酒屋「タニーズ」の専務 中川です。「その先の笑顔の為に」を理念に飲食店さんを全力サポート!もちろん一般小売・全国発送もしています。広島カープ、ゴルフ、お酒を飲むことが好き。そして何より仕事も趣味も仲間とワイワイ楽しむのが1番好きです!ビアテイスター、ビール検定2級