今からの酒屋。これからの酒屋。

時代の流れに乗れなかった酒屋達

こんにちは、タニーズの中川です。きつめのサブタイトルから入ってしまいましたが、よかったら読んでください。

酒屋のイメージと言ったら皆さんはどんな物や事をイメージするでしょうか?
前掛け、軽トラ、お酒の一升瓶、店内はズラリと難しい漢字が並んでいるw、おじいちゃんやおばあちゃんが店番をしている、などなどそんな感じでしょうか。酒屋をしている僕でもそんなイメージなんで、他の方から見ると尚更そんな印象が強いかもしれませんね。

酒屋は「酒」と名がついてるんですが、酒は造りません。皆さんも知っての通り、お酒を仕入れ、販売するのが酒屋の仕事です。では酒は酒屋しか置いてないのかというとそうではないですよね。今から約20年前の規制緩和で免許さえ取ればどこでも販売できるようになりました。ご存知の通り、スーパー、コンビニはおろか、ドラックストアやホームセンターでも売ってます。そう、酒の販売は酒屋の特権では無くなっている訳です。

規制緩和以前は、酒を仕入れて置いておくと販売場所が酒屋しかない為、お客さんが来る。多くの努力を必要とせずにお酒が売れていた。ただ規制緩和後は大手の参入で価格競争が始まり、体力のない小さな酒屋は軒並み閉店。今では酒屋という形をほとんど見なくなりました。

では、規制緩和をした事により経営できなくなったのかというと、個人的にそれは直接結びつかないと思っています。少し厳しい言い方になりますが、我々、酒屋は法や規制に守られていた為、時代の変化に鈍感だったというべきでしょうか。販売への努力を惜しみ、政治や時代のせいにして毎日を過ごしていた結果が今を迎えていると思うのです。

目が覚めた出来事

僕はこの酒屋業界に入り15年以上になりますが、20代は色々な業種を経験したおかげで、見る世界が広がっていました。酒屋業界はこのままではいけないなとずっと考えてはいましたが、考えるだけで何をしたいいか分からず、毎日の仕事を淡々とこなす日々でした。

それに輪をかけ、業界は縮小傾向でしたが、生き残った我々は安定して売り上げを作る事ができていました。そんな空間で長く浸っていると、このままではいけないと思う気持ちもどんどん薄れ、変化なんて面倒臭いという気持ちが大きくなっていきます。そんな時、ある異業種の方に言われた一言で目が覚める事になります。

「酒屋って終わってますよね」

聞く人が聞いたらブチ切れる一言かもしれませんが、妙に納得した自分がいました。あー、確かに終わってるよなーって(笑)

でも、それは前向きに捉える納得で、「じゃあ、どうする?」とも考え行動する事きっかけになったのです。僕はこの一言は今でも感謝してますし、常に頭の中にあります。酒屋が終わってないというなら結果を示せばいい。変化なんていくらでもできる。やる事なんていくらでもある。来月から始めることも、これからの酒屋の1つの形になればいいなと思っています。

9月上旬完成!!お楽しみに!!

「酒屋って終わってますよね」から「酒屋ってカッコイイ」

そんな事を言ってもらえるように変えるのも自分達次第。子供達や若い人達にもカッコイイと思ってもらえる様にこれからも頑張ります!

 

現在、始めている事も完成したらまたお知らせしますね!
今日は以上です!ではまたまたーーー!

 

プロフィール

中川 浩行
中川 浩行
香川県観音寺市の酒屋「タニーズ」の専務 中川です。「その先の笑顔の為に」を理念に飲食店さんを全力サポート!もちろん一般小売・全国発送もしています。広島カープ、ゴルフ、お酒を飲むことが好き。そして何より仕事も趣味も仲間とワイワイ楽しむのが1番好きです!ビアテイスター、ビール検定2級