そもそも「vs」としてしまうのがナンセンス

3月もはや残り数日となり、暖かな日が多くなってきましたね。
今回も1ヶ月以上空いたお久しブログではありますが、特に書きたいものがない時は無理して書かないと決めていますのでまあこんなもんでいいかなと思っております。では今回もゆるく読んでもらえたら。

今日は先月にネット上で少し炎上した話題の(個人的に)ビールの話。そのビールが3月23日に発売したので、早速仕事帰りにコンビニへ。あ、酒屋ですがこうやって試したいビールはコンビニやスーパーで買うことも多々ありますよ。で、購入したビールがこちら

キリン スプリングバレー496 豊潤

キリンビールから発売したスプリングバレー496豊潤。以前販売されていた496の後継でスタイルはIPL(インディアペールラガー)。しっかりとしたモルトの風味と豊かなアロマが感じられながらもフィニッシュがすっきりと飲めるエール系(上面発酵)とラガー系(下面発酵)の良いところを取ったハイブリットなスタイルです。その前の496は個人的には好きでしたので、豊潤となってどうなったのかと思い飲んでみました。感想は

うん、美味しい。

別に可もなく不可もなく美味しかった。ただ、496の方が個人的には好きかなってくらい。

そんなスプリングバレー496豊潤ですがなぜネット上で話題になったのかというと、このビールのキャッチコピーが問題でした。それがこれ

「これぞ、クラフトビール。」

うん、その言い切り方は問題になるよねw

日本のクラフトビールの定義は「大量生産のビールから独立したビール造り」「小規模な仕込みでブルワーが目の届く醸造」「伝統的な製造、あるいは地域の特産物などを原料とした個性あふれるビール」(略しています)などがあげられます。そんな定義があるのに小さなブルワリーからするとこのキャッチコピーはなんぞやってなりますよね。

実はこの「大手ビール VS クラフトビール」の論争はこれに始まったわけではなく、たびたび出る話なのです。色々な方に意見があり、様々な論争が繰り広げられることはビール好きな人が多いんだなと思う嬉しい反面、この「VS」の構図っておかしくない?って思う自分がいます。
以前、SNS上で「こんなクラフトビール飲んだの初めて!もう大手のビール卒業します!」と投稿している自称ビール好きの人がいました。僕の頭の中は「???」のがいっぱい出てきたのと同時に「あー、この人は本当のビール好きじゃないんだな」って思ったことがあります。そんなところに線引きする自体ナンセンスだし、造り手は大手だろうが小規模だろうが美味しいビールを造って飲んでいただきたいというの気持ちは同じだと思っています。

確かに今回のビールも個人的には美味しかったが「これぞ、クラフトビール。」と言われると一体どの部分でそう言い切るのだろうと疑問になるのは正直なところです。ただ、ビール好きが増える機会が多いのはいいことではないだろうか?とも考えられる。もしかしたら今回のこのビールを手に取り飲んでビールを好きになる人もいるかもしれない。そして他のビールも飲んでみたいとなるかもしれない。

ビールの良いところは片意地張らず、気軽に飲めるところだと思う。だから「VS」の構図なんて作らずにので自分が気になったビールを自然と手に取っていただけたらそれで良いのかなと個人的に思います。VSなんてナンセンス、全てビールだ。

 

ビールはカジュアルにね

プロフィール

中川 浩行
中川 浩行
香川県観音寺市の酒屋「タニーズ」の専務 中川です。「その先の笑顔の為に」を理念に飲食店さんを全力サポート!もちろん一般小売・全国発送もしています。広島カープ、ゴルフ、お酒を飲むことが好き。そして何より仕事も趣味も仲間とワイワイ楽しむのが1番好きです!ビアテイスター、ビール検定2級