向かい風を進んで行く者と立ち止まっている者
人は自分のせいにはしたくなくて人やモノ、時代など何かのせいにしたい。
その方が楽だし。
そんな中、向かい風が吹く現状を必死で前に進み、足掻いている人達も目にする。制約された現状の中でできないことがあるのなら角度を変えて歯を食いしばって前に進もうとしている。考えもせずに動くのは危険ではという声も聞こえそうだが、こんな時こそスピード重視でどんどん手数を打っていくことが必要だと個人的には思う。これについてはそもそも論の部分があり、前代未聞のことが起こっている中で考えれば何か正解が導けるとは思えないからだ。それにすぐに行動する人達はこんな状況になる前から「動く」という事をたくさん経験しているから、行動という嗅覚に優れている。行き当たりばったりという訳ではない。
では「何もしない」という人はどうだろう。先に言っておくが行動力のある前者にも「何もしない」という選択肢は持ち合わせている。今は動くべき時ではないという経験をもしているからだ。だから後者の「何もしない」とは質が違うし、むしろ「何をしていいか分からない」というべきなのか。
何をしていいのか分からない人の中でよく見るのが、世間体やら地位やらプライドやらで脳みそもガチガチになって自分自身を等身より大きく見せたがる人だ。特に肩書きがある人は要注意。変な地位やプライドでブクブク太った何もしない人はどんなに状況が悪くても足掻いて進もうとも現状を打破しようともせず、周りのせいにして動かず助けを求める。
ただ今回の世界的なウイルス騒動で盛って見せていたフェイクな地位やプライドは透かして見えて、リアルの人物像がよく見えるようになった。
これを酒屋の我々に当てはめてみよう。
我々酒販店である酒屋にはコレと言った補償はない。この先あるのかどうかもわからない。会う人会う人に「酒屋は保証がないから大変だよね!国や政治は何を考えているのだろうね!」というお声をよく頂く。心配してくれて言ってくれるのは本当にありがたいし、できることならこの売上減少に対して補償して欲しいのは酒販業界全体が思っている。ではそのあるかないか分からない補償のために立ち止まってうずくまって「何もしない」という選択をするのかというとそれは違う。もっと必死になるべきだ。
やることなんていくらでもある。普段中々できない事に目をむけて改善したり、スタッフ通しでコミュニケーションを深め話し合ったりと目線を変えればやるべき事なんて時間が足らないくらいたくさんある。我々タニーズも香川県独自の緊急事態宣言(5月12日〜5月31日まで飲食店の酒提供が19時までで20時閉店)の間に6月になった時に何ができたか、そして何を変えれたかを言えるようにしておこうとスタッフとミーティングをしている。
やった人、やらなかった人の差がどんどん出る。
もしかしたらこのウイルスの怖さは、この先の未来のこの部分なのではないかと思っている。
弊社タニーズは向かい風でも足掻いて進む前者のような会社でありたい。
プロフィール

- 香川県観音寺市の酒屋「タニーズ」の専務 中川です。「その先の笑顔の為に」を理念に飲食店さんを全力サポート!もちろん一般小売・全国発送もしています。広島カープ、ゴルフ、お酒を飲むことが好き。そして何より仕事も趣味も仲間とワイワイ楽しむのが1番好きです!ビアテイスター、ビール検定2級
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